日々、ただ、善き哉。第四話 ~脱出、その2~ - 5/5

《おまけ》

(トド)「……う~……(熱い……)」

(オリ)「大丈夫かい?トード」

(トド)「すみません……」

 オリバーはトードの額に手を当てる。誰かに教えてもらったらしい。

(オリ)「熱下がらないなあ……」

(トド)(……不謹慎だけど、オリバーさんの手、ひやっとして気持ちいいからもう一回やってくれなんて言ったら怒られるかなあ)

 風邪ひいてるわりには、ついついそんなことを考えてしまうトード。普段寒がりな彼に呆れているのに、今日ばかりは彼の冷え性を喜んでしまう彼だった。

冷え症だからあんなに寒がりなのか?

今度こそ おしまい!


 再録『日々、只、善き哉。』第4話です。……あれ?これすごく短い話だと思ってたけど、1万字もあんの……?

 もはや私自身の記憶も怪しくなるほど初期の作品ですが(そして脚本がツッコミどころ多すぎて恥ずかしいですが)、原作ネタは記憶が新しい分、この頃の方が丁寧に、かつギュウギュウに詰め込めていたと思います。細かい言い回しとかを絵本・TVシリーズから拾っていたりするので、ぜひ探してみてください。