《おまけ》
人間界の食事にすっかり慣れたふたり。
だが彼らが英国料理の真髄を知るのはこれからであった。
ある日、彼らの食卓の上には一つの瓶が。一見普通のそれにはこう書いてあった。
『マーマイト』
(オリ) 「だめ……これは食べられない……」(震)
(トド) 「そうですか?」(もしゃもしゃ)
(オリ) 「例えるなら質の悪い石炭みたいな味がする」
(トド) 「そこまで⁉……っていうかあれ味があるものなんですか」
(オリ) 「君は平気なの?」
(トド) 「あー、僕、石炭いらないからじゃないですかね……」
マーマイト付きのパンを前に困惑するふたり。
人においても好みが分かれる発酵食品。だが「まずい」という刷り込みがなければ、案外普通に食べられてしまうものなのかもしれない……。
今度こそ おしまい!
かつての看板シリーズ、満を持して(そして今度こそ)、書き上がってる全話再録していきます。書き上げたのがもう8年か9年前だということに気づいて、それだけですでに軽く絶望していますが頑張ります。
内容はほぼ前書きの通り、小西部鉄道の11氏ことオリバー君と、その長年の相方・トードのほのぼのお仕事島ライフ。ときどき大冒険。それ以上でも以下でもないです。今のところは。
トマスに再熱し、擬人化きかんしゃにある程度入り浸った後に書き始めたのは確かなんですが、なんでこれを書き始めたのか、例によってまったく覚えていない……よくこんなぶっ飛んだ妄想設定作って書けたなお前……。
「機関車が人間になる……!?」って時点でもうだいぶついてこれてない人が大半だと思いますが、一応登場人物と、こんな世界観でやってますという紹介文がありますのでぜひご覧ください \(*^-^*)
→ https://iolitespace.sakura.ne.jp/index/works/hibitada_intro/